
[第15回] あずみの思い出を気ままに振り返っています。
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描かれる思春期と性・ひゅうが、とまらない好奇心
少年誌風の絵柄で描かれる『あずみ』だけど、性にまつわる描写が意外と多い。青年誌だからこその表現なのか、それとも最初からこういう描写を入れたかったから青年誌を選んだのか。それは分からないけれど、個人的には作品の中でちょうどいいアクセントになってると思う。
刺客の少女の物語である以上、裸のシーンが出てくるのは避けられない。でも『あずみ』の場合、単なるサービスシーンではなくて、ちゃんと文脈があって、リアリティがある。
ひゅうが、とまらない好奇心
あずみの下腹部から血が流れると、興味津々で覗きに行くひゅうが。


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旅芸人のやえちゃんが裾をまくり上げると、目が釘付けのひゅうが。


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とうとう我慢できなくなって、覗きを決行するひゅうが。




「あそこが毛だらけかどうかを見てやる」というのがまた思春期特有のリアリティだ。
ここで、うきはのようにと言っているので、おそらくひゅうがはまだ毛が生えていない。となると、一巻であずみに見られて「昔はもっと可愛かったぞ。気色悪い」と言われたのは、毛が生えて可愛くなくなったのではなくて、もっと皮膚の色や形に変化があったのだろうと思われる。こういう生々しいところまでちゃんと想像できるようになっているのが「あずみ」の思春期と性描写のクオリティ。

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そういえば猪蔵はあずみの全裸をあっさりと見ることができた。でも、この後、首おられて死んでしまうが(笑
この猪蔵の反応からあずみの成長具合を予想してみよう。
猪蔵の視線からするとまずは胸を見てる。そして下腹部のあたりに降りてきてあらためて「ほう…」とため息を付いてから、「こりゃ上玉だ」と言っている。ひゅうがの予想通りにあそこが毛だらけなら、猪蔵は最初に胸の膨らみを見た時点で上玉だと判断する気がする。おそらく、ぱっと見はなにも生えてないように見えるくらい薄いのではないかと。そして、この至近距離で下腹部をしっかりと見たときにようやくその兆しを確認できたのだと思う。つまり、この時点では毛むくじゃらではなかったのだ。
ただ、ひゅうが風呂を覗きに行ったときは、あずみの体つきもより女性的になっているし、おそらくはもう……ということだと思う。
……つづく
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『あずみ』
- 著者: 小山ゆう
- 出版社: 小学館
- 連載誌/レーベル: ビッグコミックスペリオール / ビッグコミックス
- 連載期間: 1994年 – 2008年
- 全巻数: 全48巻(文庫版は全24巻)
- ジャンル: アクション漫画・時代漫画
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小山ゆう 作品リスト
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