もう一度『あずみ』を読む[13]【キャラクター強さ相関図を更新】―時代物アクション漫画の最高傑作―

[第13回] あずみの思い出を気ままに振り返っています。

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キャラクター強さ相関図

基本的に短い戦闘シーンとあって、『あずみ』に出てくる敵キャラクターを強さでランク分けするのは意外に難しい。また、そこに意味はないのだろう。そういう漫画でもない。

ただ、魅力的なキャラクターが多いので、どうしても何らかの形で並べたくなるというのが人の情だ。また、戦うことのないキャラクター同士で、あるはずのない戦闘を空想するのも楽しい。その際に、誰がどの剣術レベルにいるのかはかなり重要になる。

各キャラクターのあずみとの対戦を振り返って強さを考察しながら、図表で示してみたい。

前回からの相関図の更新していく。

座標

縦軸に力、横軸はスピードとした。ほかにも技や戦略やタフさなどいろいろ導入したい項目はあるものの、複雑になりすぎても見にくいので、シンプルにこの二つで表現してみる。

もちろんただの主観からくる考察にすぎないのと、また、読み返しているうちに変わったりするので、軽い気持ちで見てください。

配置の解説

前回から引き続き配置の解説をしていくと

佐敷三兄弟

佐敷三兄弟は、月斎たちと一通りの絡みを見せてくれたので、彼らの力だけでなく、月斎刺客団のちから関係まで推測することができた。

まず月斎と佐敷二斎だが、組み合ったときの描写から、一対一なら月斎が勝っててもおかしくないと判断。小太刀一本で二斎の攻撃を受け止めていたので、力も素早さも上か。ただ、このときの二斎は、佐敷一心との連携で、あえて受け止めさせていた可能性もあるので、過大評価は禁物だが。

佐敷三蔵とうきはの戦いからは、今回はうきはが勝つイメージは沸かなかった。手斧を避けるために木立に入ったのはマイナスで、そこからではおそらく勝てない。ではなぜ木立に入ったかといえば、やはりスピード負けしていると感じたためではないだろうか。本来の刀があればまた違った展開もあったろうが、あずみが見せたような、懐に入り込んで切るということができたかどうか。総合的には三蔵が上との判断をした。

佐敷一心は、考察でも書いたが、あずみにあわやの場面を作り、しかも鞘が割れていたら勝っていた可能性するらある。練習試合で10回戦えば2、3回は勝てそうな実力差じゃないかと。総合的に高い評価をした。

ひゅうが

二斎に力では負けたものの、それを補うほどの運動能力で勝利。しかも背中に傷を追っていたというハンデ付きだ。おそらく、三蔵と一対一でも負けないだろうと思う。しかし、同じ二刀で、二斎より隙のない一心だと、危ないような気がした。

あずみ

あずみは今回もダントツの強さを見せたが、その対抗手段もまたわかってきた。力が強く、最低限の素早さを持っていること。そして二刀。これらの条件を満たせば、かなり肉薄できる。後に登場する宮本武蔵がそれだが、武蔵以外で考えるとすると、意外に面白そうなのが月斎か?

もし月斎が対あずみに特化して、二刀で来たのなら、かなり面白い戦いになるはずだ。また、あずみの強力な長所である一瞬で相手の裏を書くような戦術眼も、月斎から教えられたものであるから、今まで通りに決まらないだろう。あずみの攻撃をなんとか二刀でかわしつつ、体制が崩れたところを一撃入れられるかの勝負になる。

もちろん妄想ではあるけど、あずみに対しては素早さや、技、力など、どれか一芸自慢ではだめで、月斎のような、バランスよく兼ね備えつつ戦略巧者であることが必要だろう。

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以下前回までの配置の解説

なち

まずなちの位置について、あずみとのVSシーンの考察通り、見た目の体格よりも力は若干弱めと判断した。また、なちが最も強い(あずみを除いて)という子供ら全員の意見の一致により、スピードを高めて全体で一番強い位置にした。

うきはと月斎

うきはと月斎は、まだ考察は載せていないのだけど、佐敷三兄弟との戦いを見ての評価。あとから考察書きます。

猪蔵と飛猿

猪蔵と飛猿の位置は、彼ら直接の絡みから、猪蔵のほうが忍びの技が上と見てスピードは猪蔵。VSあずみを見ると、抑え込んだ飛猿に対して、あずみにスープレックスを決められた猪蔵ということで力は飛猿とした。

井上勘兵衛

井上勘兵衛は、あずみに唯一刀傷を負わせているのと、のちの家康陣への大立ち回りを加味して、高めに評価。

成田と柳太郎

成田と柳太郎については、まずは片桐兵の戦闘力の考察から始め。「下谷の忍者とはちがう!」といううきはの感想と、油断とはいえながらが殺されたことから、手練れの戦闘力はそれなりに強いと判断。その中でも二人は最上位と予想。そして、集団にも関わらず子供らに大敗したのは、スピードについていけなかったことが原因。よって、スピードは低く、力を強い配置にした。また柳太郎は、あずみに切られながらも立ち続けるという異様なタフさを見せているので、それも力のベクトルに評価した。

たとえば、柳太郎VSながらがあったとしたらなら、深手は負わされるものの、最後は柳太郎が勝つのではないかと予想する。さらに、あまぎなら死に際に相打ちくらいに持ち込む事も考えられる。

さすがに柳太郎VSひゅうがは厳しいとは思う。佐敷の次男からしっかり勝ちきったひゅうがは、この手のタフな相手にも強さを見せたので。

なち

倉次郎と弥衛門は、右下のスペースを埋める貴重な存在として使わせてもらう。

……つづく

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  • 著者: 小山ゆう
  • 出版社: 小学館
  • 連載誌/レーベル: ビッグコミックスペリオール / ビッグコミックス
  • 連載期間: 1994年 – 2008年
  • 全巻数: 全48巻(文庫版は全24巻)
  • ジャンル: アクション漫画・時代漫画

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