
[第11回] あずみの思い出を気ままに振り返っています。
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VSあずみ
引き続き、各キャラクターのあずみとの対戦を振り返って強さを考察していきたい。
佐敷三兄弟VS月斎・うきは

あずみとの対戦の前に、先に月斎とうきはが遭遇。まずはこの二人が戦うことになる。
不意打ちであったので、二人は刀なしという、かなり不利な状況だ。なんとか、月斎の懐にあった小太刀のようなもので応戦するが。

月斎のことを老いぼれと呼んでいる割に、上の兄二人がかりでというのは、ちょっとバランス悪くないかと思った。うきはが若輩と見ているのだろうけど、体格的にもそれほど変わりがないわけで、そこまで差があるとも思えなかった。ただ、考えてみると、これは三蔵の戦い方が原因かもしれない。手斧のような武器なのでむしろ近くに味方がいないほうが力を発揮するという見立てかもしれない。
そして、さすが月斎。二人に標的にされ絶体絶命だが、自らを切り捨てるような発言。この場でどちらかに気を使っていたら、両方やられる可能性が高いと考えているのだろう。それに迷いなく答えるうきはもなかなかのもの。しっかりと訓練が行き届いている感じがある。痺れる場面だ。
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しかし、2対1では厳しい。月斎は後ろから斬られてしまう。
また、うきはも、小太刀で手斧の相手は分が悪かった。とにかく避けることに精一杯だ。さらに三兄弟が合流してまとめてかかってきたので、なんとか川の中に逃げ込んだ。


剣が刺さっても、呼吸を乱さずに耐えるうきは。
というわけで、この戦いは佐敷三兄弟の勝利で終え、いやがうえでも、このあとぶつかるであろうあずみとの戦いを盛り上がる。
ただ、月斎とうきはに刀がなかったりと、不利な状況を作ることで、力関係があっさり決まらないような工夫をしているのがさすがだと思う。佐敷三兄弟の力を見せつつ、月斎やうきはもまだ実力の底を見せてはいない。
……つづく
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『あずみ』
- 著者: 小山ゆう
- 出版社: 小学館
- 連載誌/レーベル: ビッグコミックスペリオール / ビッグコミックス
- 連載期間: 1994年 – 2008年
- 全巻数: 全48巻(文庫版は全24巻)
- ジャンル: アクション漫画・時代漫画
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