
[第6回] あずみの思い出を気ままに振り返っています。
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VSあずみ
基本的に短い戦闘シーンとあって、『あずみ』に出てくる敵キャラクターを強さでランク分けするのは意外に難しい。また、そこに意味はないのだろう。そういう漫画でもない。
ただ、魅力的なキャラクターが多いので、どうしても何らかの形で並べたくなるというのが人の情だ。また、戦うことのないキャラクター同士で、あるはずのない戦闘を空想するのも楽しい。その際に、誰がどの剣術レベルにいるのかはかなり重要になる。
前回に引き続き、各キャラクターのあずみとの対戦を振り返って強さを考察していきたい。
井上勘兵衛VSあずみ

加藤清正の重臣。豊臣恩顧の大名浅野長政に客人として招かれていた。
そこで長政暗殺の現場に居合わせてしまう。
逃げるあずみを追いかけ、一太刀浴びせた。
あずみはそのまま堀に飛び込み、決着はつかずに終わる。


待ち伏せとはいえ、あずみに刀傷つけたというのが珍しい。その後の展開でも、すぐには思い出せない。もしかして唯一の相手かもしれない。これは、もう一度全編読み返して確認したい。勘兵衛はそれほどの剣術の持ち主ということだ。
また、待ち伏せにしたって、同じように走って追いかけながら、道なき道を伝っているあたり、俊敏性もかなりのもの。対戦相手としては、最強クラスとしておきたい。
また勘兵衛とは、ここから因縁が続いて、スートーリー上でも重要な人物になる。
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飛猿VSあずみ

勘兵衛の配下の甲賀忍者。鼻が利き、人知れず相手に近づくことができる。コミカルな顔つきの通り、のちに味方となるが、この時はまだ敵同士。純粋な忍者なので剣術のみではなく、忍びの技の総合力で戦う。飛猿もその後のストーリーに欠かせない役割になっていく。
あずみにたいしても先手をとって抑え込んだが、結局はあずみの細かい反撃に虚を突かれて逃げられている。
しかし、もし指令が生け捕りでなく、刺殺だったらどうなっていたかわからない。飛猿もなかなかの実力者だ。



結果的に逃げられたけれど、あずみも体術に対してちょっと不用意な気がする。じっさいに暗殺の指令だったらやられているわけで。いや、もしかすると刃物を持っているとその殺気で気が付きやすいという可能性もあるか。
とにかくほかのシーンでも、その辺の浪人にすら抑え込まれてたりする。武術を見せちゃいけないという縛りはあるにせよ、この辺があずみの数少ない弱点なのかもしれない。
……つづく
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『あずみ』
- 著者: 小山ゆう
- 出版社: 小学館
- 連載誌/レーベル: ビッグコミックスペリオール / ビッグコミックス
- 連載期間: 1994年 – 2008年
- 全巻数: 全48巻(文庫版は全24巻)
- ジャンル: アクション漫画・時代漫画
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